勤怠
0754|【勤怠】マイナス値(-10日など)の休暇付与が推奨されない理由
マイナス値の入力自体は可能ですが、有休・代休などへのマイナス値の付与は非推奨です。
この理由を説明します。
非推奨の理由
マイナス値で付与した休暇にも有効期間が存在するため、想定されていない休暇残数が表示される場合があるためです。
事例
従業員にマイナス値の休暇残数を付与した場合の残日数の変化を、想定値と実際の表示を対照して説明します。
前提
- 入社日基準で有休を付与
- 有休の有効期限は2年間
- 有休の取得日数は0日
有休付与の時系列
- 入社初年度(2019年10月1日)に有休10日を付与する
- 入社 2年目(2020年10月1日)に有休11日を付与する
- 入社 3年目(2021年10月1日)に有休12日を付与する
- 入社 4年目(2022年10月1日)に有休14日を付与する
- 入社初年度の有休10日をマイナス値(-10日)付与し、失効させる
解説

時点 | 2020年 10月1日 | 2021年 10月1日 | 2022年 10月1日 | ~2023年 9月30日 |
想定上の残数 | 21日 (1.+2.) | 23日 (2.+3.) | 26日 (3.+4.) | 26日 (3.+4.) |
実際の表示 | 21日 (1.+2.) | 13日 (2.+3.+5.) | 16日 (3.+4.+5.) | 26日 (3.+4.) |
手順5.でマイナス値(-10日)付与をおこなうと、一時的には1.の残日数が0日になったように見えます。
ただしマイナス値にも2年間の有効期間があるため、2021年10月1日と2022年10月1日の時点で想定上の残数と実際の表示に差異が生じます。
・2021年10月1日
想定上の残数 : 2.(11日)+ 3.(12日) =23日
実際の表示 : 2.(11日)+ 3.(12日) + 5.(-10日)= 13日
・2022年10月1日
想定上の残数 : 3.(12日)+ 4.(14日)= 26日
実際の表示 : 3.(12日)+ 4.(14日) + 5.(-10日)= 16日
※付与したマイナス値の有効期間後は、想定上の残数と実際の表示が一致します。
このため、マイナス値付与は推奨していません。
残数の修正方法
残数を修正する際の操作の詳細は下記関連記事をご参照ください。