勤怠

0756|【勤怠】「日別データ」の累計値と「月別データ」の集計値が合わない理由

「日別データ」の累計値と「月別データ」の集計値が合わない理由をご説明します。

週単位、月単位の残業時間を計算している

「日別データ」は日単位での残業設定で計算した残業時間を表示します。
「月別データ」は日単位での残業設定の設定に加えて、週や月単位の残業設定を加味した残業時間を表示します。
それぞれで残業設定をしている場合、「月別データ」に表示される残業時間が、「日別データ」の残業時間の累計値よりも多くなることがあります。

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例)「日」と「週」で残業設定をしている場合



設定例
ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]>「日の時間外集計」、「週の時間外集計」を次のように設定します。

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集計例
1日から月末を月の表示期間とし、10月7日(月)から10月12日(土)に次のように勤務したとします。

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※適用後の項目は タイムカード画面上部「表示条件の選択」 > 「オプション:週の集計」にチェックすることで表示できます。


この場合、「日別データ」累計値では、残業は7時間(①)となりますが、10月12日(土)の段階で週40時間を4時間(②)超過しているため、4時間が所定から減算され残業に加算されます。

その結果、「月別データ」で見た場合の残業は、11時間で表示されます。

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【補足1】日・週・月単位の残業設定
下記のマニュアル記事を参照し、どの残業設定をしているかご確認ください。
日単位の残業設定
週単位の残業設定
月単位の残業設定

【補足2】月の集計確認
タイムカード画面に表示されている[月の集計確認]ボタンをクリックすると、「月別データ」の時間集計の計算手順を確認できます。詳細はこちらをご確認ください。

変形労働を利用中で 「基準時間までは所定外としてカウントする」設定をしている

変形労働設定で「基準時間までは所定外としてカウントする」にチェックしている場合に、日別データでは「所定時間」に計上されていた時間が、月別データでは「所定外時間」に計上されることがあります。


例)週単位の変形労働の場合


設定例
ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 対象雇用区分の [編集]>「働き方」カテゴリ >「労働時間」に「変形労働時間制」を選択し、変形労働設定の「週単位」カテゴリで以下のように設定します。

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※1ヶ月単位または1年単位の変形労働を選択した場合は、推奨設定として自動的に赤枠部にチェックが入ります。


集計例
上記設定の雇用区分所属の従業員が10月3日から10月5日までの以下のように勤務したとします。

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日別データの所定と所定外の累計は以下の通りです。
所定の累計  : 24時間
所定外の累計 : 0時間

一方、月別データでは以下の通り、日別データの累計との差異が生じています。
所定外の月の集計値 : 16時間
所定外の月の集計値 : 8時間


このような差異が生じた原因は以下の2つです。

  • 週単位で「基準時間までは所定外としてカウントする」設定がなされている
  • 10月5日にスケジュール設定のない日がある

10月3日…9:00~18:00(休憩60分)
10月4日…9:00~18:00(休憩60分)
10月5日…出退勤予定未設定

→ スケジュール時間 : 8時間+8時間=16時間


週単位で「基準時間までは所定外としてカウントする」設定のため、スケジュール時間(16時間)を超過した後、週の基準時間40時間を超過するまでの労働時間は、週の所定外時間として集計されます。

このため日別データの累計では所定24時間にも関わらず、月別データでは所定16時間、所定外8時間として表示されます。

割増残業を設定している

割増残業機能を設定している場合「日別データ」の累計値と「月別データ」の集計値が異なる可能性があります。
こちらの記事から設定、集計の例をご確認ください。

丸め機能を設定している

「月別データ」に丸め機能を設定している場合、「日別データ」の累計値と「月別データ」の集計値が異なる可能性があります。

注意点
内部設定で「月別データの丸め」設定機能が「使用する」になっている場合に設定できます。


例)「所定時間」に丸め設定をしている場合


設定例
ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 対象雇用区分の [編集]>「拡張機能」カテゴリ >「月別データの丸め単位」にて、「所定」に30分単位の切り捨て丸めを設定している

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集計例
1日から月末を月の表示期間とし、10月1日(火)~10月2日(水)のみを次のように勤務

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この場合、「日別データ」の累計値では、所定時間は15時間10分となりますが、「月別データ」では30分単位の切り捨て丸めが設定されているため、10分が減算されます。

その結果、「月別データ」で見た場合の所定時間は、15時間で表示されます。

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10進数表示を設定している

10進数表示(1時間30分を 1.50 と表示)を設定している場合、「日別データ」の累計値と「月別データ」の集計値が異なる可能性があります。

10進数表示では、日々の労働時間は小数点第2位まで表示する仕様です。


ホーム画面「設定」内[その他]>[オプション]>「表示設定」カテゴリ >「10進表示の際の小数第3位の取扱い」にて、「切捨て」「切上げ」「四捨五入」から小数点第3位の取り扱いを選択できます。


月の集計は、日々で表示された労働時間の積み上げではなく、表示期間の労働時間をまずは分単位で集計し、10進数に変換して表示しています。そのため、小数点第3位以下の端数処理によっては誤差が生じます。


例)小数点第3位が切り上げの場合

7時間40分の労働時間→7.66666…→7.67

これが5日分あった場合、7.67×5=38.35 とはならず、7時間40分×5日=38時間20分→38.33333…→38.34 となります。

※分単位の正確な集計を確認する場合は、一時的に表示形式を60進数に変更してください。

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