勤怠

0763|【勤怠】裁量労働制の設定方法

雇用区分ごとに「裁量労働制」を設定できます。
これによって、打刻のある日に対して、実労働時間、スケジュール、半休、時間休などの状況にかかわらず、設定した「1日のみなし労働時間」に応じた労働時間が計上されます。
また、深夜時間帯に打刻した場合、その打刻時間については深夜の労働時間として計上されます。

本記事では、裁量労働制の設定方法や集計方法の詳細をご説明します。

ポイント
裁量労働制で1日のみなし労働時間を「8時間」と定めているときは、実際の労働時間が何時間であっても
8時間労働したものとして賃金を計算します。
なお、裁量労働制を導入しても、休日手当や深夜手当は支払う必要があります。

裁量労働制の設定方法

ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 該当区分の[編集]>「働き方」カテゴリ >「労働時間」にて、「裁量労働制」を選択し、次の項目を設定します。

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No. 項目名 説明
対象勤務日種別 裁量労働制の対象となる勤務日種別を選択します。
※平日はチェックオフにできません。
1日のみなし労働時間 1日のみなし労働時間を入力します。
打刻のある日に対して、実労働時間、スケジュール、半休、時間休などの状況にかかわらず、この「1日のみなし労働時間」に応じた労働時間が計上されるようになります。
休暇みなし勤務時間として1日のみなし労働時間を適用する こちらのチェックをオンにすると、全日休暇の取得時に、「1日のみなし労働時間」に応じた休暇みなし勤務時間が計上されるようになります。
※「設定」内[スケジュール]>[休暇区分設定]> 該当区分の[編集]>
 「休暇みなし勤務時間の計算」にて「計算を行う」を設定している休暇区分
 が対象です。


自動設定および制御される項目


雇用区分登録画面の次の項目が自動設定および制御されます。

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No. 項目名 説明
深夜所定外労働時間割当種別 「深夜残業時間にする」を選択できなくなります。

・設定した「1日のみなし労働時間」が、貴社の「所定労働時間」以下の場合
 は、「深夜所定時間とする」を選択してください。

・「1日のみなし労働時間」が、貴社の「所定労働時間」より大きい場合は、
 「そのまま深夜所定外時間として扱う」を選択したうえで、「所定外労働
 開始時間」を設定してください。
残業開始時間 以下の値に固定され、変更できなくなります。

・チェックオン:「8」時間「0」分間を超過した勤務については、残業として
 カウントする

・チェックオフ:「スケジュール時間を超過した勤務については、残業として
 カウントする」
所定外労働開始時間 「深夜所定外労働時間割当種別」および「所定労働時間割当種別」で「深夜所定時間とする」、「所定時間にする」を選択した場合、この値は入力できなくなります。
「そのまま深夜所定外時間として扱う」、「そのまま所定外時間として扱う」を選択した場合、1分以上の値の入力が必須となります。
所定外労働時間割当種別 「残業時間にする」を選択できなくなります。

・設定した「1日のみなし労働時間」が、貴社の「所定労働時間」以下の場合
 は、「所定時間とする」を選択してください。

・「1日のみなし労働時間」が、貴社の「所定労働時間」より大きい場合は、
 「そのまま所定外時間として扱う」を選択したうえで、「所定外労働開始
 時間」を設定してください。
週の法定労働時間 以下の値に固定され、変更できなくなります。

・チェックオン:「40」時間「0」分を超過した勤務については、残業として
 カウントする

補足
この変更は、すでに勤怠計算された日の集計には適用されません。過去の集計データにも変更を反映するには、勤怠データ再計算をおこなってください。

裁量労働制の集計結果

裁量労働制の集計結果の詳細をご説明します。

労働時間の計算


打刻のある日に対して、実労働時間、スケジュール、半休、時間休などの状況にかかわらず、設定した「1日のみなし労働時間」に応じて労働時間が計上されます。

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  ↓↓↓

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深夜労働


深夜時間帯に打刻した場合、その打刻時間については「1日のみなし労働時間」を上限として深夜所定時間または深夜所定外時間、深夜残業時間に計上されます。

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残業時間


「1日のみなし労働時間」が「残業開始時間(8時間)」を超過して設定されている場合は、残業時間または深夜残業時間に計上されます。

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  ↓↓↓

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所定外時間


「深夜所定外労働時間割当種別」および「所定外労働時間割当種別」で「そのまま深夜所定外として扱う」、「そのまま所定外として扱う」を選択し、かつ「所定外開始時間」を指定している場合に、「1日のみなし労働時間」が「所定外開始時間」を超過して設定されているときは、「残業開始時間(8時間)」にいたるまでの時間は所定外時間または深夜所定外時間に計上されます。

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  ↓↓↓

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休憩時間


深夜時間帯に休憩が発生した場合、深夜の労働時間から減算されます。ただし労働合計が「1日のみなし労働時間」になるよう、深夜以外の労働時間が調整されます。

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遅刻 / 早退


遅刻 / 早退は一切計上されません。

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休暇みなし勤務時間


「休暇みなし勤務時間として1日のみなし労働時間を適用する」のチェックをオンにするかどうかで、休暇みなし勤務時間の計上方法が異なります。

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補足
裁量労働制で休暇みなし勤務時間を計上するには、以下の項目も併せて設定してください。

・「設定」内[スケジュール]>[休暇区分設定]> 有休などの[編集]>「休暇みなし勤務時間の計算」
 にて「計算を行う」を設定

また、休暇みなし勤務時間の集計の際は、以下の項目が参照されます。

・「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 該当区分の [編集]>「休暇関連」カテゴリの[詳細] >
 「休暇みなし勤務時間の所定外・残業計算への算入」(詳細はこちら


「休暇みなし勤務時間として1日のみなし労働時間を適用する」のチェックがオンの場合

該当日のスケジュールにかかわらず、「1日のみなし労働時間」が休暇みなし勤務時間として計上されます。

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「休暇みなし勤務時間として1日のみなし労働時間を適用する」のチェックがオフの場合

該当日のスケジュールに基づく休暇みなし勤務時間が計上されます。

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半休 / 時間休


半休や時間休の取得は特に制限されません。打刻があれば勤務日とみなされるので半休や時間休に関わらず、「1日のみなし労働時間」が労働時間として計上されます。打刻がなければ休暇みなし勤務時間は計上されません。

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