勤怠
0944|【勤怠】「有給休暇の設定例」初回付与は入社半年後、2回目以降の付与は、上半期入社・下半期入社で付与日を分けて一斉付与する方法
「有給休暇付与機能 」を利用して、初回は入社日から半年後に付与し、2回目以降については上半期入社・下半期入社で付与日を分けて一斉付与する方法について、ご説明します。
本記事では、以下のように付与する場合の設定方法をご説明します。
- 初回付与は入社日から半年後
- 2回目以降の付与は、入社日に応じて以下のように付与
・4月1日~9月30日に入社した従業員は、10月1日に有休を一斉付与
・10月1日~3月31日に入社した従業員は、4月1日に有休を一斉付与
付与イメージ

目次
【手順1】オプション
有給休暇付与機能がオンになっていることを確認します。
※admin全権管理者および全権管理者、または「オプション」権限が「◯ 閲覧・編集」の一般管理者だけが可能な操
作です。
1.ホーム画面「設定」内[その他]>[オプション]をクリックします。
2.「スケジュール設定」カテゴリ内「有給休暇付与機能」が「使用する」となっていることを確認します。

【手順2】雇用区分設定
雇用区分ごとに有休付与関連設定を設定します。
※admin全権管理者および全権管理者、または「雇用区分設定」権限が「◯ 閲覧・編集」の一般管理者だけが可能な
操作です。
設定を変更する前に、「有休付与対象者 」がいないかどうかを確認し、対象者がいる場合は、付与または棄却の処理をおこなってから、設定変更してください。
「有休付与対象者」が表示されている状態で、有休付与関連設定を変更すると、すでに表示されていた対象者は表示されなくなり、付与対象外になってしまいます。
1.ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 対象区分の[編集]をクリックします。
2.「休暇関連」カテゴリ内「有休付与」>[有休付与関連設定]をクリックし、「有休付与関連設定」画面を
開きます。
1. 週の契約労働日数を設定してください(必須)
付与日数の算出方法を設定します。

以下のいずれかを選択してください。
- 〇日(日数設定)
週の契約労働日数に対応する比例付与日数テーブルから付与日数を決定します。2回目以降の付与については、出勤率が80%を超えていることが付与条件となります。出勤率が満たされないと付与日数0日と算出されます。

- 年間の勤務日、全労働日を基に週の契約労働日数を計算
週の契約労働日数を定めていない場合に利用できます。従業員の年間勤務日数に応じて週の契約労働日数を仮定し、有休付与日数を計算します。この際、出勤率は参照しません。
例えば下図のように比例付与日数が設定されている場合に、ある従業員が年間200日勤務したとき、週の契約労働日数4日の基準で有休付与日数が算出されます。年間200日の勤務は年間所定労働日数169日以上217日未満に該当するためです。

「年間所定労働日数」は1年間勤務した場合の基準です。勤続半年時点では、勤務日数を倍にした数値が「年間所定労働日数」に達しているかどうかで判定されます(詳細はこちら )。
2. 第1基準日を設定してください(必須)
有休の初回付与日を設定します。
「入社から6ヶ月後に初回付与し、毎年の付与日とする」と設定します。その下の項目にはチェック不要です。

3. 第2基準日を設定してください(オプション)
2回目以降の付与日を設定します。
「付与日を◯月◯日に統一する」を選択し、2回目以降一斉付与したい月日を設定します。「付与日を基準に上半期・下半期を定める」にチェックを入れます。

「付与日を4月1日に統一する」と設定したうえで「付与日を基準に上半期・下半期を定める」にチェックを入れると、4月1日と、その半年後の10月1日が第2基準日になります。
・4月1日 : 10月1日~3月31日に入社した従業員の第2基準日
・10月1日 : 4月1日~9月30日に入社した従業員の第2基準日
4. 比例付与日数を入力してください
週の契約労働日数と勤続年数に応じた付与日数表を入力します。
[初期値を読み込む]をクリックすると、法定基準が入力されますが、貴社の就業ルールに合わせて編集してください。
下図は入力例です。

「年間所定労働日数」を労働基準法の基準値以上、または「比例付与日数」を労働基準法の基準値以下に設定すると、エラーになります。
5. 付与算出基準となる勤務日数・全労働日数として数える日を設定してください
出勤率の計算対象を設定します。
出勤率の計算式
出勤率 = 勤務日数 ÷ 全労働日数 × 100
「勤務日」は出勤した日、または出勤したとみなす日です。「全労働日」は出勤すべき日です。
「平日出勤」「法定休日出勤」「法定外休日出勤」と各休暇の、「勤務日」「全労働日」にチェックします。
下図は設定例です。

前述の「1. 週の契約労働日数を設定してください(必須)」箇所で「年間の勤務日、全労働日を基に週の契約労働日数を計算」と設定している場合は、出勤率は参照せず、「勤務日」にチェックがある項目が「年間所定労働日数」として集計されます。一方で「有休付与対象者 」画面では出勤率を参考値として算出し、表示しているため「全労働日」のチェックも必要です。
【手順3】従業員設定
各従業員に入社日を入力します。入社日が入力されていない場合は付与対象者になりません。
※admin全権管理者および全権管理者、または「従業員設定」権限が「◯ 閲覧・編集」の一般管理者だけが可能な操
作です。
1.ホーム画面「設定」内[従業員]>[従業員設定]> 該当者の[編集]をクリックします。
2.「雇用情報」カテゴリ内「入社日」を入力し、[登録]をクリックします。

一括登録する場合
従業員データをCSVインポートすることで、「入社日」を一括登録できます。従業員データインポート用のレイアウトを作成する際に「入社日」項目を含めてください。
詳細はこちらの記事 をご参照ください。
有休付与早見表
本記事の手順に従って、以下のように設定した場合、
- 週の契約労働日数 : 5日
- 第2基準日 : 4月1日、付与日を基準に上半期・下半期を定める
- 比例付与日数 : 本記事の入力例の通りに設定
付与日数とタイミングは以下の表の通りです。

- 初回は各従業員の入社日から半年後の日付で付与
- 2回目以降の付与は、入社日に応じて以下のように付与
・4月1日~9月30日に入社した従業員は、10月1日に有休を一斉付与
・10月1日~3月31日に入社した従業員は、4月1日に有休を一斉付与