勤怠
0552|【勤怠】変形労働設定の「残業時間への計上方法」はどのように設定しますか?
回答
[雇用区分設定]> 「働き方」カテゴリ内「労働時間:変形労働制」[変形労働設定]クリック > 「変形労働設定」画面 >「共通」カテゴリ内「残業時間への計上方法」項目の、それぞれの選択肢を選択した場合の集計方法を図解します。
※変形労働設定の詳細は下記関連記事をご参照ください。

項目名 | 説明 |
時系列で計上 | 勤務した日、週の時間経過に従って残業計算します。 | 直近の所定外から計上 |
期間内の一番最後の所定外時間から残業計算します。
※「法定外休日を優先に残業へ計上」にチェックありの場合は、法定外休日時間 から優先して残業計算します。 詳しくは本記事内の「 「法定外休日を優先に残業へ計上」にチェックあり 」を ご参照ください。 |
関連記事
「時系列で計上」を選択した場合
「所定」「所定外」「深夜所定」「深夜所定外」の労働時間を1日ずつ積み上げ、基準時間を超えた以降の時間を残業に計上します。
変形労働残業時間となる順(図解)

集計例
以下のように設定した場合の集計結果を説明します。
共通カテゴリ
- 利用単位 : 週単位
- 対象項目 : 所定、所定外、深夜所定、深夜所定外
- 対象勤務日種別 : 平日、法定外休日
週単位カテゴリ
- 変形労働タイプ : 固定
- 基準時間 : 40時間00分を超過した勤務については、残業としてカウントする
- 週別基準時間 : 未設定
- 週の締め日 : 土曜日
- 集計範囲 : 月初から月末まで
集計結果

日ごとに積み上げて計算をしていきます。
- 4月3日(月) 所定 5.00 + 深夜所定 3.00 = 8.00(計 8時間)
- 4月4日(火) 所定 6.00 + 所定外 2.00 + 深夜所定外 1.00 = 9.00(計 17時間)
- 4月5日(水) 所定 8.00(計 25時間)
- 4月6日(木) 所定 4.00 + 所定外 1.00 + 深夜所定外 3.00 = 8.00(計 33時間)
- 4月7日(金) 所定 3.00(計 36時間)
- 4月8日(土) 休日所定 6.00 ※ここで変形労働計算が適用
4月7日(金)までで、40時間には あと4時間となります。
4月8日(土)の休日所定 6.00は40時間を超え、変形労働計算が適用されます。
(法定外)休日所定 4.00、(法定外)休日残業 2.00が計上となります。
変形労働が適用される日に対象項目が複数ある場合
変形労働が適用される日に対象項目が複数ある場合は、日の勤怠を時系列計上します。
次の設定例で解説します。
4月7日(金)まで 計 36時間
4月8日(土)の勤務 (法定外)休日所定 4.00、(法定外)休日所定外 2.00

40時間まで あと4時間をどの項目から計算するかは、日の時系列となります。
4月8日(土)の勤怠は下図のような時系列となります。

40時間を超えた部分の(法定外)休日所定 1.00、(法定外)休日所定外 1.00が変形労働残業時間へ計上されます。
「直近の所定外から計上」を選択した場合
「直近の所定外から計上」を選択した場合は、「法定外休日を優先に残業へ計上」のチェックボックスが表示されます。チェックありの場合は、法定外休日の労働時間から優先して残業へ計上されます。
※対象勤務日種別の法定休日にチェックが入っている場合、「法定外休日を優先に残業へ計上」は利用できません。

「法定外休日を優先に残業へ計上」にチェックあり
残業時間への計上順
- 法定外休日の「所定外」「深夜所定外」から残業へ計上します。同日に「所定外」「深夜所定外」がある場合は、直近の時間帯から計上します。
- 法定外休日の「所定」「深夜所定」から残業へ計上します。同日に「所定」「深夜所定」がある場合は、直近の時間帯から計上します。
- 平日の「所定外」「深夜所定外」から残業に計上します。同日に「所定外」「深夜所定外」がある場合、直近の時間帯から計上します。
- ここまですべて残業に計上しても基準時間を超えている場合、平日の「所定」「深夜所定」から残業に計上します。同日に「所定」「深夜所定」がある場合、直近の時間帯から計上します。
補足
基準時間で「基準時間までは所定外としてカウントする」が選択されている、または「変形労働タイプ:フレックス」で「所定時間を超過した勤務は所定外としてカウントする」が選択されている場合は、次の2点が最初に追加されます。
・法定外休日の「所定」「深夜所定」を「所定外」「深夜所定外」へ計上します。
同日に「所定」「深夜所定」がある場合は直近の時間帯から計上します。
・平日の「所定」「深夜所定」を「所定外」「深夜所定外」に計上します。
同日に「所定」「深夜所定」がある場合は直近の時間帯から計上します。
変形労働残業時間となる順(図解)

集計例
以下のように設定した場合の集計結果を解説します。
共通カテゴリ
- 利用単位 : 週単位
- 対象項目 : 所定、所定外、深夜所定、深夜所定外
- 対象勤務日種別 : 平日、法定外休日
週単位カテゴリ
- 変形労働タイプ : 固定
- 基準時間 : 40時間00分を超過した勤務については、残業としてカウントする
- 週別基準時間 : 未設定
- 週の締め日 : 土曜日
- 集計範囲 : 月初から月末まで
集計結果

平日の「所定」「深夜所定」を積み上げて計算をしていきます。
- 10月16日(月) 所定 6.00 + 深夜所定 2.00 = 8.00(計 8時間)
- 10月17日(火) 所定 8.00(計 16時間)
- 10月18日(水) 所定 6.00(計 22時間)
- 10月19日(木) 所定 8.00(計 30時間)
- 10月20日(金) 所定 2.00(計 32時間)
40時間まではあと8時間となります。
法定外休日を優先し残業へ計上するので、あと8時間は平日の「所定外」「深夜所定外」の日付が古いものから計算します。
- 10月18日(水) 所定外 1.00 + 深夜所定外 1.00 = 2.00(計 34時間)
- 10月20日(金) 所定外 6.00(計 40時間)
ここまでで40時間となります。以降は変形労働計算が適用され、残業へ計上されます。
- 10月21日(土) 休日所定 1.00 + 休日所定外 3.00 = 4.00 ※ここで変形労働計算が適用
4.00 が変形労働残業時間となります。
「法定外休日を優先に残業へ計上」にチェックなし
残業時間への計上順
- 直近の「所定外」「深夜所定外」から残業に計上します。同日に「所定外」「深夜所定外」がある場合、直近の時間帯から計上します。
- 「所定外」「深夜所定外」をすべて残業に計上しても40時間を超えた時間に満たない場合、直近の「所定」「深夜所定」から残業に計上します。同日に「所定」「深夜所定」がある場合、直近の時間帯から計上します。
変形労働残業時間となる順(図解)

集計例
以下のように設定した場合の集計結果を説明します。
共通カテゴリ
- 利用単位 : 週単位
- 対象項目 : 所定、所定外、深夜所定、深夜所定外
- 対象勤務日種別 : 平日、法定外休日
週単位カテゴリ
- 変形労働タイプ : 固定
- 基準時間 : 40時間00分を超過した勤務については、残業としてカウントする
- 週別基準時間 : 未設定
- 週の締め日 : 土曜日
- 集計範囲 : 月初から月末まで
集計結果

「所定」「深夜所定」を積み上げて計算をしていきます。
- 10月16日(月) 所定 6.00 + 深夜所定 2.00 = 8.00(計 8時間)
- 10月17日(火) 所定 8.00(計 16時間)
- 10月18日(水) 所定 6.00(計 22時間)
- 10月19日(木) 所定 8.00(計 30時間)
- 10月20日(金) 所定 2.00(計 32時間)
- 10月21日(土) 休日所定 1.00(計 33時間)
40時間までは あと7時間となります。
直近の所定外を優先し、残業へ計上をするので あと7時間は期間が古いものから計算します。
- 10月18日(水) 所定外 1.00、深夜所定外 1.00 計 2時間
ここまでで、40時間まで あと5時間となります。
- 10月20日(金) 所定外 6.00 ※ここで変形労働計算が適用
5時間を超えた10月20日(金)所定外 1.00 と10月21日(土)休日所定外 3.00が変形労働残業時間となります。