勤怠

1481|【勤怠】「所定外時間」や「深夜所定外時間」の集計方法

「所定外時間」、「深夜所定外時間」とは、スケジュール(出勤/退勤予定)を超過した労働時間です。深夜勤務時間に発生した時間は「深夜所定外時間」、それ以外は「所定外時間」に計上されます。

ただし、残業開始時間週の法定労働時間変形労働の基準時間を超過した時間は「残業時間」または「深夜残業時間」に計上され、「所定外時間」や「深夜所定外時間」からは除外されます。
※各勤怠項目の定義はこちらの記事をご参照ください。

所定外が集計される事例

「所定外時間」が集計される事例をご説明します。
※「深夜所定外時間」は、同様の条件で、かつ深夜勤務時間に発生した場合に集計されます。

【例1】スケジュール時間が残業開始時間よりも短い


下図のように勤務した場合、退勤予定17:00から、残業開始時間に至る18:00までの労働時間は、所定外時間に計上されます。

例1
  • 09:00~12:00 所定時間 3時間 ※出勤予定・出勤打刻 09:00
  • 12:00~13:00 休憩時間 1時間
  • 13:00~17:00 所定時間 4時間
  • 17:00~18:00 所定外時間 1時間 ※退勤予定 17:00
  • 18:00~19:00 残業時間 1時間 ※18:00に残業開始時間(8時間)に到達

【例2】遅刻や中抜けによって残業開始時刻が後ろ倒しになった


下図のように勤務した場合、遅刻したことによって、残業開始時刻が後ろ倒しされます。退勤予定18:00から、残業開始時間に至る19:00までの労働時間は、所定外時間に計上されます。

例2
  • 09:00~10:00 遅刻時間 1時間 ※出勤予定 09:00
  • 10:00~12:00 所定時間 2時間 ※出勤打刻 10:00
  • 12:00~13:00 休憩時間 1時間
  • 13:00~18:00 所定時間 5時間 ※退勤予定18:00
  • 18:00~19:00 所定外時間 1時間
  • 19:00~20:00 残業時間 1時間 ※19:00に残業開始時間(8時間)に到達

遅刻の際の残業開始時刻を後ろ倒しにしたくない場合の対処方法
「遅刻の際の残業起算時刻」を「出勤予定時刻」に変更することで対応可能です。詳細はこちらの記事をご参照ください。

【例3】出勤予定前に労働している(早出)


下図のように勤務した場合、出勤予定前に出勤していることによって、出勤打刻から出勤予定までの労働時間は「所定外時間」に計上されます。

例3
  • 08:00~09:00 所定外時間 1時間 ※出勤打刻 08:00
  • 09:00~12:00 所定時間 3時間 ※出勤予定 09:00
  • 12:00~13:00 休憩時間 1時間 
  • 13:00~17:00 所定時間 4時間
  • 17:00~19:00 残業時間 2時間 ※17:00に残業開始時間(8時間)に到達

早出を残業計算に含めたい場合
「早出の際の残業起算時刻」を「出勤予定時刻」としたうえで「早出(所定外)を残業計算に含める」と設定することで、早出を残業計算に含めることができます。詳細はこちらの記事をご参照ください。

【例4】残業開始時間を設定していない


雇用区分設定で「残業開始時間」を設定していない場合に、下図のように勤務したときは、出勤予定前や退勤予定後の労働時間は「所定外時間」に計上されます。

例4
  • 09:00~12:00 所定時間 3時間 ※出勤予定・出勤打刻 09:00
  • 12:00~13:00 休憩時間 1時間 
  • 13:00~18:00 所定時間 4時間
  • 18:00~19:00 残業時間 2時間 ※退勤予定 18:00

残業開始時間の設定方法
「残業開始時間」は以下の項目で設定します(詳細はこちら)。
ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 該当区分の[編集]>「日の時間外集計」カテゴリ内の「残業開始時間」

スケジュール登録せずに所定外を集計する方法

以下の設定によって、1日に一定の労働時間を超過した場合に、「所定外時間」や「深夜所定外時間」を計上できます。

ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 該当区分の [編集]>「日の時間外集計」カテゴリの[詳細]を展開 >「所定外労働開始時間」

所定外労働開始時間

例えば、上記項目を「7時間0分」と設定した場合に、1日に8時間の労働時間が発生すると、7時間までを所定時間(または深夜所定時間)、1時間を所定外時間(または深夜所定外時間)として計上します。この際、スケジュール(出勤/退勤予定)が登録されていても、スケジュールに基づいた所定外時間、深夜所定外時間は計算されなくなります。

注意点

  • 過去の集計データにも変更を反映するには、勤怠データ再計算をおこなってください。

変形労働制で所定外を集計する方法

変形労働制の場合も、スケジュール時間の超過分を「所定外時間」や「深夜所定外時間」に計上できます。
詳細はこちらの記事をご参照ください。

【補足】所定外を一切集計しない方法

雇用区分設定にて「所定外労働時間割当種別」項目を設定することで、「所定外時間」を「所定時間」または「残業時間」として計上できます。「深夜所定外労働時間割当種別」項目を設定することで、「深夜所定外時間」を「深夜所定時間」または「深夜残業時間」として計上できます。それぞれの設定方法をご説明します。

所定外労働時間割当種別



1.ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 該当区分の[編集]をクリックします。


2.「日の時間外集計」カテゴリの[詳細]をクリックして展開し、「所定外労働時間割当種別」を変更します。
 ※「残業開始時刻」項目にて「スケジュール時間を超過した勤務については、残業としてカウントする」が選択さ
  れている場合、「残業時間にする」は選択できません。

  • 所定時間にする
  • 残業時間にする
所定外労働時間割当種別


3.[登録]をクリックします。

注意点

  • 過去の集計データにも変更を反映するには、勤怠データ再計算をおこなってください。

深夜所定外労働時間割当種別



1.ホーム画面「設定」内[従業員]>[雇用区分設定]> 該当区分の[編集]をクリックします。


2.「深夜労働」カテゴリの[詳細]をクリックして展開し、「深夜所定外労働時間割当種別」を変更します。

  • 深夜所定時間にする
  • 深夜残業時間にする
深夜所定外労働時間割当種別


3.[登録]をクリックします。

注意点

  • 過去の集計データにも変更を反映するには、勤怠データ再計算をおこなってください。
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