1. オフィスステーション Pro
  2. 導入事例

導入事例

真の効率化を実現する上で重視した手続きソフトのポイントとは?


TERAMOTO社会保険労務士法人
寺本さま

INTERVIEW

まずは「TERAMOTO社会保険労務士法人」について、教えてください。

寺本さま:もともと父が社労士事務所を経営していたのですが、2014年に事業継承しまして、開業登録をおこない個人事務所の運営をしていました。しかし、個人の開業社労士として仕事をする中で、さまざまな企業の課題を知り、「自分は父とは異なるアプローチで、第二創業をおこなっていきたい」と考え、「組織化」をおこなうべく2016年に法人化しました。

TERAMOTO社会保険労務士法人

現在は地元に立脚し、地域のネットワークや基盤をしっかりと作りながら事務所を運営しています。業務は通常の社労士事務所さんがやっておられることがメインですが、労務コンサルティングに力を入れており、企業の課題に対応していく総合型の事務所となっております。

社会の変化を受けて社労士の仕事も大きく変化していくといわれています。総合型の社労士事務所を運営するうえで、今後の手続き業務の扱いについては、どう変化するとお考えですか?

寺本さま:手続き業務も社労士の大事な仕事の一つです。ただ、我々がこの先、どうやって手続き業務にかかわっていくのかを考えると、やはりデジタルの活用が必要だと考えています。デジタル活用は、企業にとっても社労士にとっても「利便性」を上げるものなので。

また、この先も、手続き業務や事務作業のすべてを内製化する企業は少ないと考えています。ただ手続き業務だけでなく、給与計算など、より広い範囲の事務作業を総合的にアウトソーシングできるサービスの方が、企業側のメリットが大きいと思います。

というのも、手続きや事務処理で扱う情報は労務監査や労務診断に必要な情報ですので、これらがあることで、ご提案の際に活きてきます。

「手続き業務だけを単体で受託する」のとは違った方法なのですね。

寺本さま:そうですね。手続き業務を単体でおこなうのはやはり難しくて、相談顧問とセットかなと。個人で開業していたときにコンサルティングをおこないながら「我々が社労士としていた業務以外に、企業は多くの課題を持っているんだ」ということに気づきました。この課題解決をお手伝いすることが、社労士の仕事によい形でつながっていくのではないかと考え、企業の課題に対応するために、自分たちの仕事の方向性を決めていった形です。

では、手続き業務を効率化する上で、どのようなクラウドサービスが理想でしょうか? 重視されているポイントを教えてください。

寺本さま:手続きは、企業にとって「やらなくてはならない面倒なこと」です。この面倒をできるだけ軽くするシステムが必要だと考えていて、その意味では企業の担当者と社労士にとっての「使いやすさ」が大切です。また、「社労士と企業の従業員が直接的につながれること」も、システム活用にとって重要だと考えています。

TERAMOTO社会保険労務士法人

加えて、県内において、弊社の知名度が上がってくることで、県外からの仕事も増えてきました。そうなると完全にデジタルの作業が必要になるので、デジタルで作業を完結できるという部分も重視しています。

これらの意味で、オフィスステーションはとてもありがたいです。社労士向けに設計されており、感覚的に使いやすいデザインになっているので。

また、オフィスステーションは、ユーザー目線のサポートが充実している点も印象的です。「何かあればすぐにつながる」という安心感がありますし、定期的に情報を交換させてもらうなど、伴走型のサポートだなと感じます。自分もお客さんに対して伴走型のサポートをおこなっているので、「こういうことだな……」と。

TERAMOTO社会保険労務士法人では「オフィスステーション Pro」以外にも手続き系のソフトを使っているとのことですが、どのように使い分けをおこなっていますか?

寺本さま:「企業から求められる業務の違い」で使い分けています。オフィスステーションで対応できる企業の場合はオフィスステーションを使い、規定関係の業務がメインの企業は他社ソフトを使い、という感じです。

では、電子申請を企業に使ってもらうためにおこなっている工夫はありますか?

寺本さま:コンサルティングのなかで困っておられることを把握し、「こういう点が便利になるので電子申請にしませんか?」とメリットを伝えてご提案することや、コンスタントに企業に対して「デジタル化していきます」とメッセージを発信していることもあり、今のところデジタル化に対して大きな反発はありません。また私は全国社会保険労務士会連合会の「デジタル化推進委員」の島根県担当でして、そちらでの活動もしています。

あとはとにかく、「自分で使ってみること」ですね。企業に提案するなら、まず自分の事務所で導入して、便利さを理解して、その上で提案するというスタイルです。

「企業にとってのデジタル化のメリット」はどのように伝えていますか?

寺本さま:一つは、作業を自動化していくことで「人が足りなくても業務をおこなえる体制」が作れるという部分です。言い換えると、効率化による生産性の向上ですね。もう一つはデジタル化により顧客体験を変えることができる、というところですね。

ありがとうございます。寺本さまはさまざまなサービスを通して事業を拡大していますが、個人でやっておられたころは選択と集中が必要だったと思います。今、駆け出しの社労士さんに向けてメッセージはありますか?

寺本さま:そんな、おこがましいことは何も言えないんですが……(笑)。ただ、「資格があるから仕事ができる」ということではありませんので、社労士として自分が何をやりたいのかは、改めて考える必要があると思います。

TERAMOTO社会保険労務士法人

それでは、寺本さまが今後やってきたいことなどありますか?

寺本さま:地域のコネクターになることですね。労務の領域は、しっかりと事業として価値を提供できており、収益の軸となっています。今度はそれをもって人や組織に投資して地域の課題やニーズに答えていきたいと考えています。地域の資源としての人や組織をよくすることで、新しい事業が生まれてくるような、そういうことが自分のもっともやりたいことです。もしかしたら、社労士法人はそのための手段かもしれないですね。

本日は貴重なお話をありがとうございました!