1. オフィスステーション Pro
  2. 導入事例

導入事例

手続き顧問1件でクラウドサービスを導入した理由


一般社団法人ウエルフルジャパン、LCA社会保険労務士事務所
森本貴代さま

導入前の課題
  • 企業へのシステム導入支援をおこないたかったこと
  • クラウド活用を前提としたサービス作り
導入の決め手
  • 画面や設定方法が「今風」であること
  • 複数の顧問先管理が効率的にできること
  • 社労士だけでなく企業側の手間も減らせること
導入効果
  • 多くの顧問先に対する「システム導入支援」に成功
  • 顧問先と社労士事務所内を同時に効率化
  • 引っ越しによる従業員の離職がなくなったこと
活用方法

企業へのシステム導入を軸としたサービスの提供や従業員が余裕を持って働ける事務所作り、遠方の社労士と業務で連携することに活用

導入事例集をダウンロード
INTERVIEW

「顧問先のDX」への壁はあったのか?

森本さまは社労士向けにハラスメント対策ツールを提供したり、業務効率化を支援したりする「一般社団法人ウエルフルジャパン(以下、ウエルフルジャパン)」と、「LCA社会保険労務士事務所」という、2つの組織の代表を務められています。ウエルフルジャパンの活動が先だったとのことですが、社労士事務所の設立はどのような経緯だったのでしょうか?

森本さま:2010年に開業登録をおこなったあと、特に社労士の活動はしていなかったのですが、ウエルフルジャパンの活動をおこなう中で知り合った企業に「顧問社労士になってくれないか?」と声をかけられるようになったのが、社労士事務所としての活動のきっかけです。

社労士事務所としては、どのような部分に特色がありますか?

森本さま:私自身が「書類を書く」といった紙の業務が苦手なので(笑)。給与計算においても手続きにおいても、クラウド活用を前提としたサービス提供の形となっています。

社労士事務所の中には、「顧問先のDXが難しい」と感じられているところも多いと思いますが、そのような課題はありませんか?

森本さま:そのような社労士事務所さんも多いと聞きますが、私のところに来るお話はむしろ逆で「給与計算や手続きの業務が大変で何とかシステム化して業務を効率化したいのだけれど、相談に乗ってくれるところが見つからない」といったクライアントが中心なんです。「DXありき」での顧問契約になるため、業務の効率化は図れていると思います。

2つの組織を運営する上で、効率化を図ることが重要だったんでしょうか?

森本さま:というより、性格的に面倒くさがりなので(笑)。もちろん、細かい作業をコツコツ続けることが好きな方もいて、その方はその方にあった事務所運営をされているのだと思います。ただ、私は同じことを続けることに向いていないんです。それよりも新しいことが好きですし、さまざまなことへのチャレンジにやりがいを感じます。

たとえば、企業によって必要とするシステムのパターンは本当にさまざまです。このため、システム導入のためには複数のシステムを検討し、トライアルなど使って、最速最短で最適解を導き出すことが必要ですが、私はそれが好きなんです。また、システムを企業に導入してもらったときに「すごくラクになりました!」と言ってもらえることに、とてもやりがいを感じます。

もちろん生産性への意識が強いからこそ業務効率化している面もありますが、自分ができることや得意とすることを突き詰めた結果、今の事務所経営の形があるという感じです。

そして、このようなやり方は、弊社の職員が素晴らしいからこそ、成立していると思っています。私が次々新しいことをやっても、そのルーチンをしっかり回してサポートしてくれ、さらに改善案なども言ってくれるので。

「最初から社労士事務所にシステム導入すること」をおすすめする理由

お話を聞いていると「社労士とはこういうものだ」という枠にとらわれず、企業が必要としていることと、ご自身の得意とすることを社労士という仕事のなかで昇華されているという印象です。給与計算や手続きなどさまざまなシステムを使われているとのことですが、手続き顧問でいうと、現在何社ほど抱えられていますか?

森本さま:実際に手続き顧問として手続きをコアに受託している会社数でいうと15社ぐらいですね。ただ、数千人規模の企業もあるので、15社といっても、業務ボリュームは大きいと思います。ちなみに、手続き顧問以外にもオフィスステーションや給与計算システム、勤怠システムの「システムサポート顧問」をおこなっており、これらの会社数となってくると、100社は超えます。

私は「手続き」ができないので、このような顧問の形となっています。手続き顧問15社以外の会社は、ほとんど手がかかりません。

「何社ぐらい顧問先ができたらシステム導入するべきか」といった点を気にされる社労士の先生もおられますが、この点はどうでしょうか?

森本さま:「何社くらいから」ではなく、今のIT化のスピードといった時流で考えた場合、最初からシステム導入をお勧めします。私の場合は顧問先1社の要望に対応するために導入しましたが、よかったと思っています。先ほどの話と重複しますが、とにかく「紙の手続きができない!!」のが私なので、オフィスステーションがなければ個人事務所として手続き受託は「無理!」となっていました(笑)。

確かに従業員数の多い企業では、おこなう手続きの数も多くなりますね。では、手続きシステムを導入するにあたって、比較検討はされましたか?

森本さま:そうですね。いくつか手続きを扱うシステムを調べました。

クラウドソフトの選定で重視したこと

そのなかでオフィスステーションを導入された決め手はどこにあったのでしょうか?

森本さま:まず、料金面とクラウドは大前提として、インターフェースやマスター設定が「今風か?」という点を重視しています。また、社労士事務所が複数の顧問先管理を効率的にスマートにできる仕様となっている点もポイントだと思います。たとえば、「顧問先企業へアカウントを発行し、情報や公文書をシステム上でやり取りできる仕組み」などです。

森本さま:私の場合は、事務所の所在地が大阪なのですが、顧問先企業15社のうち多くが東京の企業ですし、「FAXや郵送、メール添付での連絡票のやり取りの手間を減らしたい」という要望がありました。オフィスステーションのお話を聞いたときに「このシステムなら企業の要望に応えられる」となり、導入を進めました。

実際に導入を進める中で、難しかったところはありますか?

森本さま:オフィスステーションの導入を検討した当時は私もオフィスステ―ションの機能に詳しくなかったので、わからないことも多かったです。そんな中で、セールスの方がデモを使って説明してくれ、またサポートでもしっかり対応してもらったことで、スムーズに導入できました。

「オフィスステーション Pro」導入後の顧問先の反応と社内の変化

では、実際に「オフィスステーション」を使ってみて、どうでしょうか?

森本さま:多くの顧問先に「そうそう、こういうことがやりたかったんだよ!」と喜ばれました。たとえば、20~30名の従業員を抱えておられるクリニックの院長さんのケースでは、ご自身で労務手続きの業務をされていたのですが、ほかにやるべきことがたくさんあるため、「事務手続きをアウトソーシングしたい」と考えておられました。ただ、アウトソーシングしても、結局、Excelなどの連絡票に情報をいれて、かつ期日までにメールやFAXで送るといった新たな事務作業が発生するということで、「それなら、今までの手間とあまり変わりない」と悩んでおられました。社労士事務所の効率化もですが、顧問先の効率化を実現できるという点が、オフィスステーションの良さだと感じています。

あとは、ユーザーの声を吸い上げてくれるという事を、とても感じています。「このシステムのこういうところが不便だな、こうだといいのに」という話は、ウエルフルジャパン会員の先生方との間でもよくあります。私はそれらの声をフィルタリングし、ベンダーさんに伝える機会が多いのですが、ベンダーさんの中には会社が成長して組織が大きくなるとともに、ユーザーの声が届きにくくなるところもあります。その点、オフィスステーションはユーザーの声を吸い取っての機能改善や機能追加に関してスピーディーに対応してくれていると感じています。

従業員が余裕を持って働ける社労士事務所へ

確かに、「ユーザーの声を吸い上げてどんどん使いやすくしていく」という部分には力を入れています。お客様の声を吸い上げるためにサポートも強化しているので、そのような声をいただけてうれしいです。では、事務所内部で何か変化はありましたか?

森本さま:テレワークができるようになったのは、とてもいいと思っています。私の事務所は大阪にありますが、従業員の一人が育児のため実家がある東京に移ることになりました。この方にも今まで通り仕事を続けてもらえるという点が、オフィスステーションを導入してよかった点です。

あとは、従業員が余裕を持って働けるようになる、というのはあると思います。対応する手続きの数が多いと進捗管理や公文書を顧問先に提供するという周辺作業でも従業員の手間がかなり発生します。オフィスステーションでは、これらの周辺作業においても社労士が顧問先とクラウドで繋がっていることで、スマートに電子媒体ベースで管理・運用・完結できるので、従業員の手間が少ないとは思います。もっとも、弊社の職員は、「オフィスステーションありき」で手続き業務にあたっているので、紙処理の大変さは知らないのですが……(笑)。

従業員に長く働いてもらうには、「ノー残業で終業時間ジャストに退勤できること」や「有給休暇がとりやすいこと」は重要ですが、紙の事務手続きに追われると「帰りたいのに帰れない」「休みたいのに休めない」という状況になってしまいがちなので、そのような状態は避けられているのかな、と。

社労士事務所で働き方改革を実現できるようになる、ということなんですね。

森本さま:そうですね。あとは、従業員からの声ではないのですが、オフィスステーションを導入したことで愛媛県の社労士さんと岡山県の社労士さんが一緒に法人を立ち上げられたという話も聞きました。私もオフィスステーションを使うことで東京におられる社労士の先生と連携して業務にあたることができますし、仕事の幅が大きく広がるという点はメリットとして感じています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!