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導入事例

基幹システムを切り替えへ! 社労士法人あすなろが描く「災害に強い事務所」とは


社会保険労務士法人あすなろ
代表社員 中井 康策さま

導入前の課題
  • 災害時でも業務を止めない体制を整えたかった
  • クラウド化とセキュリティの両立が課題となっていた
  • 既存システムのクラウド化は従量課金制で高コストになってしまう
導入の決め手
  • SR経営労務センターとの互換性とクラウド基盤の信頼性
  • 営業・サポート担当者との密なコミュニケーションによる安心感
  • ISO取得法人として評価されたセキュリティ面の堅牢性
導入効果
  • 年度更新や算定基礎届の効率が大幅に向上
  • クラウド移行によりBCP対策と可用性を確保
  • 従業員のセキュリティ意識向上と業務標準化の推進
活用方法

現在は旧システムとの併用期間中で、「オフィスステーション Pro」を活用した年度更新および算定基礎届の電子申請を優先的に導入。通常の取得・喪失手続きについても段階的にクラウド化を進めている。

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INTERVIEW

SR経営労務センターの基幹システム切り替えをきっかけに、「オフィスステーション Pro」を選定

「オフィスステーション Pro」をご選定いただいた背景について教えてください。

中井さま:いくつか要因がありますが、まずはSR経営労務センターとの互換性ですね。私は愛媛SR経営労務センターの理事長をしており、全国のSRの世話人会でも「今後の標準は『オフィスステーション Pro』だ」との動きが出ていたんです。セキュリティやAWSでの運用体制などの説明も直接受けて、信頼感があるなと感じていましたし、SR経営労務センターとの連携を踏まえると、自事務所のシステムも「オフィスステーション Pro」に切り替えるのが良いと感じました。

事務所の既存システムはオンプレ型だとうかがっていますが、クラウド化へ切り替える点に不安はありませんでしたか?

中井さま:むしろ旧システムは、「自社でセキュリティを維持していくのは限界がある」と痛感していました。災害時に物理サーバーが止まればどうなるか、ISOの審査や内部監査を経る中で、頭の中では「次はクラウドシステムを」と思っていたんです。

また、弊社は2024年に大雨による土砂災害も経験し、事務所運営がストップする危機に見舞われました。これが転機となり、クラウドシステムへの本格移行が進むこととなりました。

既存システムとの比較では、どのような点を評価されましたか?

中井さま:大きかったのはコスト面です。最初は旧システム(オンプレ型)のクラウド版への移行を検討したのですが、従業員数で課金される従量制となっており、私たちのように1万人以上のデータを扱う場合、使用料が高額になることが分かっていました。「オフィスステーション Pro」は導入しやすい価格設計になっており、その時点で心づもりが決まりました。

「人で選ぶ」信頼の導入プロセス

ほかにも「オフィスステーション Pro」の決め手がありましたら、教えてください。

中井さま:SR経営労務センターでのシステム検討の際は、営業担当の東野さんが何度も足を運んでくれました。一緒にゴルフもしたくらいです(笑)。

丁寧にセキュリティや移管についての説明もしてくださいましたし、人としても大変寄り添っていただきました。しっかり話せて、現場の感覚を共有できる”人”の部分が信頼でき、事務所のシステム移行の際も、「オフィスステーション Pro」選定の後押しとなっています。

システム移行は、現在スムーズに進んでいますか?

中井さま:正直に言うと、手放しにスムーズとはいい切れません。旧システムは長年使っておりましたので、操作に慣れている分、切り替えには時間がかかります。

今は「次回の年度更新と算定基礎届は『オフィスステーション Pro』を使おう」と指示し、それ以外の業務は旧システムを併用中です。現場でも「急いでるときは慣れたシステムを使いたくなる」のが本音ですから。

完全移行はいつ予定されていますか?

中井さま:2026年3月には完全移行を目指しています。旧システムの契約更新がそのタイミングなので、一つの区切りですね。8~10月の3カ月間で、取得・喪失の手続きを中心に、段階的に「オフィスステーション Pro」へ移していく予定です。

実際のサポートデスクの対応はどうでしょうか?

中井さま:電話もメールも使っていますが、旧システムのサポートデスクよりも断然つながりやすいです。また、回数は少ないですが、チャットボットも試しているところです。全体的にサポート体制がしっかりしている点は安心感がありますね。

実務の中で見えてきたクラウドの価値

実際に使ってみて便利だと感じた機能を教えてください。

中井さま:個人的には、年度更新の機能ですね。旧システムだと、最終的に手計算で確認しないといけない部分も多かったのですが、「オフィスステーション Pro」はきちんと基礎情報をデータ入力していれば一瞬で数字が揃います。これは繁忙期には本当にありがたいです。

現場スタッフの方々の反応はいかがですか?

中井さま:まだ慣れていないので「やっぱり旧システムが楽」と言われることもあります。ただ、使いこなせば良さは分かるはず。給与計算や年間カレンダーの自動作成など、便利な機能はまだまだあります。1年後にもう一度インタビューしていただいたら、全く違う答えが出てくるかもしれません(笑)。

貴社ではISO(情報セキュリティ)を取得されています。クラウドとの関係についてはどうお考えですか?

中井さま:ISOを取得した当初の狙いは、事務所の強みを高め、差別化につなげることでした。その結果、大手企業との取引にもつながり、信頼性を示す投資として正解だったと今でも思っています。

一方で、実際に運用を続ける中で「セキュリティを自社だけで守りきるのは難しい」という現実も痛感しました。地方ではまだセキュリティ意識が十分に浸透していない部分もありますが、私たちが先んじて取り組むことで、周囲への啓発にもなると考えています。

その意味でも、今ではむしろクラウドのセキュリティの方が安心だと感じており、ISO取得・運用の経験が、クラウド移行の後押しになったといえます。

綿密な移行計画が完全移行の鍵となる

移行プロセスを振り返って、同規模の事務所にアドバイスがあればお願いします。

中井さま:移行計画を立て、併用期間をしっかり設けることをおすすめします。

私たちの事務所では、1年間の併用期間を設けており、最終的には「ここで完全移行する」と宣言しています。具体的には、最初の半年で年度更新と算定基礎届を試し、その後に日常業務を移していきます。このサイクルが一番無理なく、現場の抵抗感も少なく進められると思います。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

中井さま:今は売上拡大よりも次世代への承継を見据えています。そのためにも、業務の標準化・クラウド化・セキュリティ強化が不可欠です。ツールは変わっていきますが、「人が使いやすく、安全に働ける」ことが何より大切だと思っています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

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