年末調整

0396|「申告データの連携・出力」方法

従業員から収集し確認した年末調整の申告データ情報を連携・出力する方法について説明します。
オフィスステーションが連携していない他社給与ソフトをご利用の場合でも、他社給与ソフトの取り込み仕様にあわせて、出力するCSVファイルをカスタマイズできる「汎用データ出力」機能もございます。

1.顧問先の選択 ※Proのみ

メインページ[年末調整]>[顧問先選択]をクリックし、操作をおこなう顧問先を選択します。
※選択した顧問先は、再度[顧問先選択]をおこなう、もしくは「ログアウト」するまで固定されます。

申告データの連携・出力をおこなう1

2.申告データの連携・出力開始

メインページ[年末調整]>[毎年処理]>[申告データの連携・出力]をクリックします。
ガイドに沿って操作を進めている場合は、ガイド内[申告データの連携・出力]をクリックします。

申告データの連携・出力をおこなう2

3.申告データの連携・出力

絞り込み検索

初期表示では、年末調整タスクの進捗状況が「確認済」の従業員のみが表示されます。
「確認済」以外の従業員も表示する場合は、画面右[検索条件をすべて削除]をクリックします。
また、[絞り込み検索]をクリックすると、表示する従業員を絞り込むことができます。

申告データの連携・出力をおこなう3


絞り込み検索では「基本情報」「管理情報」「詳細情報」の3つのタブに分かれています。
検索条件を設定し、[この条件で検索する]をクリックすると、設定した内容に該当する従業員が表示されます。

  • 基本情報 : 給与支払者、従業員台帳に関する情報

  • 管理情報 : 出力の有無、タスク、添付書類、原本確認、必要書類の到着確認、申告内容の確認、チェック項目、
           年末調整全般、台帳反映 

  • 詳細情報 : 前職源泉、掛け持ち、障害者区分(本人)、配偶者・扶養親族、勤労学生、保険、住宅ローン

2023年度変更点

・「添付書類」「原本確認」「必要書類の到着確認」の条件が追加になりました。
・「申請内容」が「申請内容の確認」に名称が変更になりました。
・[詳細検索]に、「検索方法(いずれも満たす (AND検索))」が追加になりました。

申告データの連携・出力をおこなう4

対象者・操作の選択

連携・出力する従業員の「選択」列にチェックし、操作をプルダウンから選択します。
従業員の選択は、[対象者選択]をクリックすると、一括での選択ができます。
一覧の「選択」列にチェックをつけた従業員のみを表示する場合、「選択」列の[▼]>[選択した従業員のみを表示]をクリックします。

2023年度変更点

・「選択」列にチェックした従業員のみを一覧に表示する機能が追加になりました。

申告データの連携・出力をおこなう5


操作の選択肢

  • 連携用CSV出力     : 「オフィスステーションテンプレート」にて5種類のCSVファイルの出力と、
                  「汎用データ出力」機能が利用できます。
                   【オフィスステーションテンプレートの5種類】

                  「本人情報」「扶養情報」「保険明細」「前職の源泉徴収」「住宅ローン情報」
  • PCA給与クラウド    : 「PCAクラウド 給与 dx」または「PCAクラウド 給与 hyper」に連携できます。

  • PCA給与オンプレミス版 : 「PCA給与DXオンプレミス」または「PCA給与hyperオンプレミス」に取り込める
                  形式のCSVファイルを出力します。

  • 達人          : 「年調・法定調書の達人(令和05年分版:社員データのエクスポート」から出力した
                  ファイルを用いて、達人で取り込める形式のファイルを出力します。

  • 社労夢         : 社労夢で取り込める形式のファイルを出力します。

  • XML出力(国税庁ソフト形式) : 国税庁の用意する年末調整ソフトおよび「SMILE V」へ取り込める形式で
                     ファイルを出力します。

注意点

  • 他社給与ソフトとのAPI連携には、事前に連携設定が必要です。
    操作の選択肢に表示されていない場合は、連携設定をおこなってください。

連携・出力

連携用CSV出力

オフィスステーションのテンプレートで「本人情報」「扶養情報」「保険明細」「前職の源泉情報」「住宅ローン情報」の各情報を出力します。

2023年度変更点

・本人情報などのCSVファイル出力の上限件数が、2万件から10万件になりました。
・本人情報などのCSVファイル出力操作後、CSVファイルのダウンロードは「出力状況」からのダウンロードに変更になりました。
・各連携用CSVファイルの項目を追加・削除、選択肢の変更をおこないました。
 ※詳細については、システム画面中央[CSV出力形式について]内の「2022年→2023年の変更箇所一覧」をご確認ください。


オフィスステーションと連携していない他社ソフトの形式に合わせてテンプレートを作成し、申告データを出力する[汎用データ出力]の操作方法については下記関連記事をご確認ください。


[本人情報][扶養情報][保険明細][前職の源泉徴収][住宅ローン情報]から出力する情報をクリックします。
[CSV出力形式について]をクリックすると、各ファイルの出力項目を確認できます。

申告データの連携・出力をおこなう6


「出力状況」欄が表示されます。[ダウンロード]をクリックすると、ファイルがダウンロードされます。

申告データの連携・出力をおこなう7


PCA給与クラウド

「PCAクラウド 給与 dx」または「PCAクラウド 給与 hyper」と、年末調整の申告データ情報のAPI連携をおこないます。

2023年度変更点

・連携時「年分選択」の選択肢が、「令和5年分」「令和6年分」に変更になりました。
・連携項目について、以下の項目追加・設定変更をおこないました。
 【年末調整】
 ・「扶養控除等申告書 住民税寡婦等区分」を追加
 ・「所得金額調整控除申告書」「基礎控除申告書」を年末調整不要の場合、「未提出」と設定
 ・「住宅借入金等 〇 回目 控除の種類」の選択肢を追加
 【扶養情報】
 ・「退職手当の有無」「所得の見積額(退職所得除く)」を退職所得から判定して設定
 ・「障害者区分(住民税用)」を追加
 ・「留学の有無」「生計を一にする事実」「送金(予定)額区分」について、年分選択に関わらず設定

注意点

  • API連携をおこなうには事前に、[マスタ管理]>[システム設定]にて連携設定が必要です。
    連携設定がされていない場合、選択肢に「PCA給与クラウド」は表示されません。


「PCA給与クラウド」を選択、[PCA給与DXクラウド連携]または[PCA給与hyperクラウド連携]をクリックします。
※連携ボタン右横の[?]をクリックすると、連携項目を確認できます。
※一度のデータ連携上限は10,000件です。

PCA給与クラウド1


連携する年末調整情報の年分とPCAクラウド給与のデータ領域を選択し、[はい]をクリックします。

PCA給与クラウド2

注意点

  • ・連携項目を指定して連携することはできません。
    ・全ての連携項目に対してオフィスステーションの情報が、PCA給与側の情報に上書きされますので
     ご注意ください。


連携結果は、連携ボタンの下に表示します。
[エラー]をクリックすると、エラー内容詳細を確認できます。

PCA給与クラウド3


PCA給与オンプレミス版

PCA給与DXオンプレミス版またはPCA給与hyperオンプレミス版に取り込む年末調整の申告データ情報を出力します。

2023年度変更点

・出力ファイルについて、以下の項目追加・設定変更をおこないました。
 【社員情報】
 ・「賃金差異区分」「住民税寡婦等区分」を追加 ※「賃金差異区分」については、空白で出力
 【年末調整データ】
 ・年末調整不要の場合、「所得金額調整控除申告書」「基礎控除申告書」に「未提出」と設定
 ・住宅借入金等 〇 回目「控除の種類」の選択肢を追加
 【社員マスター(家族)】
 ・扶養親族の「家族 所得の見積額」出力時、扶養区分が対象外または16歳未満以外の場合に出力するように変更
 ・「家族 留学の有無」の設定を追加
 ・「家族 退職手当の有無」「家族 所得の見積額(退職所得除く)」を退職所得から判定して設定
 ・「家族 送金(予定)額区分」を送金額から判定して設定


「PCA給与オンプレミス版」を選択、[社員情報][年末調整データ][社員マスター(家族)]をクリックし、出力されるファイルをPCA給与オンプレミス版へ取り込みます。

  • 本人情報、保険情報(控除額)、前職の源泉徴収情報を連携したい場合 : マスターCSV出力の[社員情報]または[年末調整データ]をクリックし、PCA給与のメインカテゴリ「随時」>「外部マスターの受入」>「社員情報」または「年末調整データ」から取り込みをおこなってください。

  • 扶養情報を連携したい場合 : 汎用CSV出力の[社員マスター(家族)]をクリックし、PCA給与のメインカテゴリ「随時」>「汎用データの受入」>「社員マスター(家族)」から取り込みをおこなってください。

PCA給与オンプレミス版1


PCA給与オンプレミス版CSVファイル サンプル

出力ファイルの形式は、PCA給与の形式に合わせて出力します。
※下図の画像は、マスターCSV出力「社員情報」のCSVファイルになります。

PCA給与オンプレミス版2

注意点

  • ファイル内の情報につきましては、PCA給与ソフトの仕様に合わせております。
    例)マスターCSV出力「社員情報」CSV
     ・[20601]社員基本情報
     ・[20603]所得税情報
     ・[20615]扶養情報
     ※A列は、「社員コード」です。
     ※オフィスステーションから出力しない項目は、「空白」で出力します。


達人

達人に取り込む年末調整の申告データ情報を出力します。

2023年度変更点

・「年調・法定調書の達人 (令和05年分版) 」の「社員データのエクスポート」から出力したCSVファイルに対応しました。
・システム画面に「※達人側で出力したCSVファイルは編集しないようにしてください。」の文言が追加になりました。
・「達人連携ファイル出力」画面にて、ファイルを未選択時は画面下部[はい]ボタンが非活性になりました。
・社員データ(CSVファイル)読み込みエラー時、エラー内容と該当行数を表示するようになりました。
・出力ファイルについて、以下の項目追加・設定変更をおこないました。
 【本人情報】
 ・「寡婦」「ひとり親」に配偶者区分(住民税用)から判定して設定
 ・「総支給金額」「社会保険料等の控除額」「徴収税額」に前職源泉の合計値を設定
 【配偶者情報】
 ・「配偶者の続柄」を追加
 ・「退職手当(配偶者)」「退職手当を除いた所得の見積額(配偶者)」への設定を追加
 ・「除外」の設定条件に達人側の登録状況を追加
 【扶養親族情報】
 ・「非居住者」から「非居住者区分」に変更し、生年月日・同居フラグなどから判定して設定
 ・「退職手当(扶養親族)」「退職手当を除いた所得の見積額(扶養親族)」への設定を追加
 ・「除外」の設定条件に達人側の登録状況を追加
 【控除額情報】
 ・「特別取得区分」について、「特別特定取得/特例取得/特別特例取得」を「特別特定取得」に集約して設定

注意点

  • 事前に、[マスタ管理]>[システム設定]にて連携設定が必要です。
    連携設定がされていない場合、選択肢に「達人」は表示されません。


「達人」を選択、[達人連携ファイル出力]をクリックします。

達人1


※注意事項を必ずお読みください]()をクリックし、達人と連携する際の注意事項の確認を必ずおこなってください。

確認後、達人から社員データ(CSVファイル)をエクスポートします。
[ファイル選択]()をクリックし、エクスポートしたファイルを選択します。
「出力設定」を選択()、[はい]()をクリックし、出力されるXMLファイルを達人に取り込みます。
※「出力設定」にて、入社年月日・退社年月日の出力に使用するデータを指定できます。

達人2


達人連携する際の注意事項

※注意事項を必ずお読みください]をクリックすると表示します。

達人3


社労夢

社労夢に取り込む年末調整の申告データ情報を出力します。

2023年度変更点

・「控除の種類」の設定時、「住宅借入金取得区分」の「特別特定取得/特例取得/特別特例取得」を「特別特定取得」に集約して判定


「社労夢」を選択、[社労夢ファイル出力]をクリックします。

社労夢1


[はい]をクリックし、社労夢用CSVファイルに情報が正しく表示されているかを確認し、社労夢に取り込みます。

社労夢2


XML出力(国税庁ソフト形式)

国税庁が提供している「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」および「SMILE V」に取り込む年末調整の申告データ情報をXMLファイルに出力します。

2023年度変更点

・国税庁ソフトの対象バージョンが2023年度版「4.0.7」に変更になりました(2022年度版は「3.0.4」)。
 上記変更に伴い、各種申告書XMLファイル名の年度部分が変更になりました。
・出力ファイル(ZIP形式)内の従業員ごとのフォルダがZIP形式に変更になりました。
 また、上記従業員ごとのZIPファイルにパスワードを設定することができます。
・出力ファイルについて、以下の変更をおこないました。
 【給与所得者の扶養控除等(異動)申告書】
 ・「翌年の所得の見積額」「ひとり親・寡婦の区分(住民税に関する事項)」「源泉徴収される退職手当等に係る退職所得」
  「非居住者である扶養親族の該当する項目」への設定を追加
 ・「公的年金等に係る雑所得」への設定を削除
 ・「配偶者の種別」「扶養親族の種別」を退職所得も含めて判定し設定
 【住宅借入金等特別控除申告書】
 ・「[特例種別]」「特例有無」を追加
 ・「適用種別区分」の設定条件を変更
 ・「取得の区分」を「特別特定取得/特例取得/特別特例取得」を「特別特定取得」に集約して設定


「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」については、下記関連記事をご参照ください。


XML出力(国税庁ソフト形式)」を選択、[出力]をクリックします。
※データが2万件を超える場合は正常に出力できない可能性があります。
[XML出力形式について]をクリックすると、XML出力についての注意点を確認できます。

XML出力1


各種申告書XMLファイルにパスワードを設定する場合は、「出力設定:パスワードを付けて出力」にチェックし、「ZIPパスワード」「ZIPパスワード(確認)」にパスワードを入力、[はい]をクリックします。

XML出力2


出力状況欄が表示されます。
[ダウンロード]をクリックし、出力されるファイルを取り込み先のソフトで取り込みます。

XML出力3


申告データの台帳一括反映

申告データの内容を従業員台帳へ一括で反映します。
操作方法については、下記関連記事をご確認ください。

出力履歴

本画面にて、出力したすべての出力履歴を確認し、ファイルを再度ダウンロードすることができます。

[出力履歴]をクリックします。

申告データの連携・出力をおこなう-出力履歴1


出力履歴が表示されます。[ダウンロード]をクリックすると、再度ファイルをダウンロードすることができます。

申告データの連携・出力をおこなう-出力履歴2

出力完了時のメール通知

2023年度変更点

・連携用CSV出力、XML出力 (国税庁ソフト形式)、申告データの台帳一括反映 (1,001件以上) 処理完了時に、
 操作者に完了通知メールを送付する機能が追加になりました。

連携用CSV出力、XML出力 (国税庁ソフト形式)、申告データの台帳一括反映 (1,001件以上) 処理完了時に操作者のメールアドレスが登録されている場合は、登録メールアドレス宛に完了通知メールが送信されます。
差出元のメールアドレスは「no-reply@officestation.jp」、メールの件名は「申告データの連携・出力 (選択操作名)」です。

申告データの連携・出力をおこなう-通知メール

注意点

  • メールアドレスは、[マスタ管理]>[利用者管理]に登録されているアドレスになります。

★年末調整始め方ガイド

年末調整始め方ガイドからご覧いただいている場合は、次の操作へお進みください。