成功事例

「デジタル化への反対」はどのように乗り越えることができるのか?

株式会社HOWA
  • 人事部人事課 係長 寺澤 さま

株式会社HOWAは自動車内装部品を手がけている独立系のメーカーで、世界13カ国、33拠点で展開。国内すべての主要カーメーカーに自動車の天井やドアトリム、防音防振製品など「快適な車内空間」を提供する上で不可欠な部品を提供しています。

全世界で3,400名、国内で約1,000名の従業員を抱える企業を、わずか10名で支える少数精鋭の人事・労務のあり方・考え方について伺いました。

INTERVIEW

給与明細の電子化で「本社での一括管理」を実現

人事・労務業務は何名で担当されているのでしょうか?

寺澤さま : まず本社の人事・労務には10名のメンバーがおりまして、工場にも勤怠や給与計算などの実務をおこなうスタッフが若干名所属しております。

本社に所属し、従業員に関する労務の業務は10名のうち、私を含め3名で担当しております。

では給与明細の処理についても、本社と工場でそれぞれおこなっているのでしょうか?

寺澤さま : 以前は工場でも給与明細の処理をおこなっていたのですが、「オフィスステーション 給与明細」を導入してからは、本社で一括管理ができるようになりました。

そうなのですね! 「オフィスステーション 給与明細」を導入されたきっかけは何だったのでしょうか?

寺澤さま : 大きく2つきっかけがございまして、一つは新型コロナウイルスの流行、もう一つが給与明細の配付で利用していた圧着機の不具合です。

新型コロナウイルスの流行で、弊社でも在宅勤務を導入し、給与明細を手渡ししにくい状況が生まれました。また、海外拠点に出向している社員には給与明細を郵送していたのですが、新型コロナウイルスで郵便状況が悪化してしまって。紙の運用に限界が生じていたことが一つの理由です。

もう一つは、弊社では給与明細を折って糊付けしてくれる専用の圧着機を利用していたのですが、導入から月日が経ち、不具合が頻発していたんです。これがもうストレスで。

どのような不具合が起こっていたのでしょうか?

寺澤さま : 嘘みたいな話ですが、湿度が高いと圧着機がうまく動かないため、2日先の天気予報を見ながら給与明細を処理していたこともあるそうです。湿気が入らないように気を使い、「晴れが続く日を狙って作業している」と聞き、「これはもう限界だな」と。本社と工場で計3台の機械を使っており、メンテナンスに費用がかかっていたこともあります。

それ以外にも、本社では2名が労務のオペレーションにあたっているのですが、「送付作業に時間がかかる」という不満の声がありました。時間をかけて作業するのですが、特に海外拠点への送付だと明細の到着に時間がかかり、現地従業員からお叱りの声をいただくなど、苦労も多かったです。電子化する前は「電子化はしたいけれど、紙に甘んじている」という雰囲気でしたね。

「コスト削減」という大きな目標を実現するために

なるほど。では現場の声から電子化に至ったという感じなのですね。

寺澤さま : 会社としても、「労務のコスト削減」を大きな目標として掲げております。この目標を達成するために何ができるか? ということを現場で考えていったときに、「業務時間を減らす」というアイデアが出て、その方法として電子化がマッチした形です。

では具体的に、「オフィスステーション 給与明細」の導入はどのようにおこないましたか?

寺澤さま : 給与明細の電子化については、まず人事部長に相談し、その後、役員の承認を得るかたちでしたが、いずれもすんなりと理解を得られました。というのも、「オフィスステーション 給与明細」より先に、「オフィスステーション 年末調整」を導入していて、そこで電子化の理解が得られていたということがあります。

ただ「オフィスステーション 年末調整」を導入する際には課題がありました。弊社の製造工場で働く従業員の中には、会社のPCを配布されていない従業員もいます。デジタルに慣れていない従業員が多いことから、本人というよりも、管理者から「難しいのではないか」という声が多かったです。そこを説得するのがハードルでしたね。

具体的に、どのようにして説得されたのですか?

寺澤さま : 無料トライアルを管理者に見てもらって、「簡単なんだよ!」「紙よりも申告がわかりやすいんだよ!」と納得してもらいました。実際に使ってもらったら、「確かにこれならできそうだ」と。

以下が「オフィスステーション 年末調整」の従業員画面となっています。

「オフィスステーション 年末調整」の従業員画面

電子化には従業員の同意も必要ですが、そちらのハードルはありませんでしたか?

寺澤さま : 確かに、従業員については「一人が『紙がいい』と言うと、連鎖的に紙を希望する人が増えていくのではないか」という事態を危惧していました。そこで、工場の給与担当者にも協力してもらい、説明会を開いてもらうなどして「便利になるんだよ!」と伝えてもらった上で同意を取りました。結果的には、「同意をしない」という方はほぼおらず、問題は起きませんでしたね。

このような流れで「オフィスステーション 年末調整」を導入したので、「給与明細を電子化しても大丈夫だろう」と理解が得やすかったです。

コスト面での課題はありましたか?

寺澤さま : Webサイトにあります「コストカットシミュレーション」を使って「オフィスステーション 給与明細」にかかる費用と、先ほどの圧着機にかかる費用とを比べたときに、「コストが下がる」ということが分かりました。「コストカットのために人件費を下げる」ことが弊社の労務の課題ですが、人件費を含めるまでもなかったです。
※以下のページからコストカットシミュレーションが可能です。

オフィスステーション 給与明細|アラカルト型の給与明細クラウドソフト
オフィスステーション 給与明細|アラカルト型の給与明細クラウドソフト

従業員目線での「わかりやすさ」「シンプルさ」が選定の決め手

他社との比較はされましたか?

寺澤さま : 他社との比較は「オフィスステーション 年末調整」の導入時におこないました。

さまざまなサービスを使ってみましたが、従業員の目線で見たときに最もわかりやすいのがオフィスステーションでした。他社製品は「ITに慣れている人」や「知識のある人」ならわかっても、「慣れていない人」にはわかりづらいかな、という部分があり……。特に生命保険と住宅ローン控除の入力箇所に関しては、従業員から「わかりやすい!」という声が聞こえました。

弊社には製造職や研究職など、さまざまな人がいます。自分としては人事・労務の仕事をおこなう上で、このような従業員が本業に集中できる環境を整えることがとても大事だと考えています。このためシステム選定に限らず、人事評価などについても、常に従業員目線での「わかりやすさ」「シンプルさ」を重視しています。

システムについて言うと、便利機能がたくさんあっても従業員側からすると使いづらいこともあります。オフィスステーションはそのような複雑性がなかったので。

株式会社HOWA様|事務所

ありがとうございます! その他に選定の決め手となった理由はありますか?

寺澤さま : 「拡張のしやすさ」もオフィスステーションを選定した理由の一つです。「年末調整電子化」から「給与明細電子化」への拡張性もですし、いずれは人事・労務を本社で一元化しおこなうことを視野に入れており、そのやりやすさという意味でもオフィスステーションを選定しました。

明細の印刷・封入・配付する時間がゼロに、常態化していた残業問題も解決

では、実際に導入して、何か手ごたえは感じられましたか?

寺澤さま : まず、工場管理者は明細を印刷・封入・配付する時間がゼロになり、負担がなくなりました。本社の管理者も、事務負荷はほぼないです。

弊社は月末締めの翌月20日払いですので、月の上旬は当然のように残業する姿がありました。これが今ではゼロになり、人件費のコストカットも図れていると思います。

また、従業員は「紙を保管していなくてもバックナンバーを含めて確認できる」「スマホでも確認できる」という点で「利用しやすくなった」と好意的な意見をいただいております。

それはうれしいです! 給与明細や年末調整の電子化で労務の残業を減らすことができたとのことですが、残業削減の先にある、御社の目指す人事・労務とはどのようなものでしょうか?

寺澤さま : 弊社は会社の規模に対して少人数で人事・労務の業務をおこなっております。しかし、人事・労務に求められることは増えており、法改正など、漏らすことのできない重要な仕事もたくさんあります。このため少数精鋭メンバーでも回せるように、できることから効率化を進めたいです。

たとえば、新型コロナウイルスが流行している中でも人事・労務担当者は出社せざるを得ない状況でした。これはまだ紙ベースの業務が多いためであるため、給与明細に限らず電子化によるペーパーレス化をもっと進めていきたいですね。

では、今後取り組んでいきたいことはありますか?

寺澤さま : データの一元化です。現在、人事給与と勤怠管理のシステムが別々で、データ連携がうまくいっていない部分があります。また、情報によってExcelファイルで管理している部分や、「特定個人の頭の中にだけ情報がある」部分もあり、いろんな情報を関連させて分析できません。さまざまな部分に従業員情報が点在しているので、データの一元化を、まずは実現させたいですね。

それによって、従業員の細かなケアをおこなえればと思います。新入社員の採用も厳しくなってきていますし、今後は高齢社員の雇用義務の年齢も上がっていくと思いますので、現在の社員をしっかりとケアできる方法を、会社として作っていかなければならないと考えています。

株式会社HOWA様

なるほど。それでは、オフィスステーションに今後望むことはありますか?

寺澤さま : やはり、従業員情報をまとめて可視化できるような機能ですね。オフィスステーションの機能性や見やすさはいつも「本当にすばらしいな」と感じているので、そのセンスを活かした、そういう製品が生まれてくるととてもうれしいです。

本日は貴重なお話をどうもありがとうございました!


なお、以下の「オフィスステーション 給与明細」無料トライアルから機能詳細や、実際の給与明細発行の流れを確認していただけます。

無料トライアル|シェアNo.1人事労務クラウドソフト「オフィスステーション」
無料トライアル|シェアNo.1人事労務クラウドソフト「オフィスステーション」
「オフィスステーション 年末調整」の詳しい情報を見てみる 「オフィスステーション 給与明細」の詳しい情報を見てみる

実際にどう変わったのか ご利用者さまの体験談

圧倒的なコスト削減と負担軽減を実現し、社内で表彰された「電子化」の詳細
従業員数:約4,500名(パートタイマー・契約社員を含む) #ビルメンテナンス業

圧倒的なコスト削減と負担軽減を実現し、社内で表彰された「電子化」の詳細

株式会社ボイス さまの体験談はこちら
“多拠点展開“と”柔軟な働き方“に伴う「手続き業務の多さ」を解決するために
従業員数:約500名 #情報サービス、印刷

“多拠点展開“と”柔軟な働き方“に伴う「手続き業務の多さ」を解決するために

株式会社KDC さまの体験談はこちら
人事・労務のデジタル化を進める第一歩として「Web給与明細」を選んだ理由
従業員数:約570名 #学校法人、教育

人事・労務のデジタル化を進める第一歩として「Web給与明細」を選んだ理由

学校法人常磐大学 さまの体験談はこちら
従業員数:約1,500名 #洋菓子製造・販売事業、喫茶・レストラン事業

「あらゆる手続き業務の効率化」を見据えたモロゾフが最初に解決した課題とは?

モロゾフ株式会社 さまの体験談はこちら
200以上の拠点とのやり取りをなくし「書類提出フロー」を1本化した効果とは?
従業員数:約900名 #不動産管理

200以上の現場とのやり取りをなくし「書類提出フロー」を1本化した効果とは?

総合システム管理株式会社 さまの体験談はこちら
スープストックトーキョーが「雇用契約」と「情報の一元管理」の課題を同時に解決した方法
従業員数:約1,600名 #飲食サービス業

スープストックトーキョーが「雇用契約」と「情報の一元管理」の課題を同時に解決した方法

株式会社スープストックトーキョー さまの体験談はこちら
「バックオフィス業務を本部に集約させながらも残業を減らす」仕組み作りのために
従業員数:約10,000名 #教育・医療

「バックオフィス業務を本部に集約させながらも残業を減らす」仕組み作りのために

学校法人順天堂 さまの体験談はこちら
新規予算なしで年末調整・労務手続き・マイナンバー管理を電子化した方法
従業員数:約2,000名 #学校法人、教育

新規予算なしで年末調整・労務手続き・マイナンバー管理を電子化した方法

学校法人関東学院 さまの体験談はこちら
「システム関連に精通した社員」がいなくても導入・運用できる、その理由
従業員数:約24,400名 #外食事業

「システム関連に精通した社員」がいなくても導入・運用できる、その理由

株式会社 物語コーポレーション さまの体験談はこちら
バックオフィス業務を削減し、本質的な業務に着手できるように
従業員数:約340名
#国産および輸入果物・加工食品・洋菓子販売、洋菓子製造、フルーツパーラー・レストラン事業

バックオフィス業務を削減し、本質的な業務に着手できるように

株式会社 千疋屋総本店 さまの体験談はこちら
株式会社ミキハウス様インタビュー
従業員数:約1,100名
#子ども服の企画・製造・卸売り・小売り

「従業員の働きやすさ」を追求する人事・労務のシステム選びとは?

株式会社ミキハウス さまの体験談はこちら
株式会社ミキハウス様インタビュー
従業員数:74,633名 (うち内務職員20,767名)
#生命保険事業、資産運用、ヘルスケア

計4,280時間を削減!日本生命が導入から3年でおこなった効率化の工夫とは?

日本生命保険相互会社 さまの体験談はこちら
従業員数:約900名 #菓子・スナック事業

湖池屋が経験した業務の「劇的な」変化、その全貌とは

株式会社湖池屋 さまの体験談はこちら
株式会社HOWA様 導入事例インタビュー
従業員数:3,420名(2021年3月末 グループ全体)
#自動車用内装部品の企画・開発・製造・販売

「デジタル化への反対」はどのように乗り越えることができるのか?

株式会社HOWA さまの体験談はこちら
福岡大学
従業員数:約5,000名 #学校法人の運営など

三つ折り作業に仕分け作業も、毎年派遣スタッフを雇っての年末調整作業はWeb化によって大きく変わる

福岡大学 さまの体験談はこちら
株式会社壱番屋
従業員数:約3,500名(パート・アルバイトを含む) #飲食事業

学生アルバイトが多く占める飲食業で、年末調整を電子化! 業務を合計1カ月前倒しで完了できた秘訣とは

株式会社壱番屋 さまの体験談はこちら
西日本旅客鉄道株式会社
従業員数:約27,000名 #運輸業など

基幹システムの改修、年末調整の電子化にあたり必要だったこととは

西日本旅客鉄道株式会社 さまの体験談はこちら
株式会社サンドラッグ
従業員数:約13,500名(パート・アルバイトを含む) #小売業(ドラッグストア)

導入4年目で年末調整の電子化を99.9%達成! サンドラッグが取り組んだ効率化の秘訣

株式会社サンドラッグ さまの体験談はこちら
株式会社大創産業
従業員数:約47, 000名 #小売業

47,000名の全国スタッフの年末調整を電子化へ! ダイソーが初年度から成功できた理由

株式会社大創産業 さまの体験談はこちら
株式会社ナリタヤ
従業員数:約1,150名(パート・アルバイトを含む) #小売り(スーパー)

個人情報等もストレスフリーかつミスも軽減!スーパーナリタヤがスムーズな導入を叶えた理由

株式会社ナリタヤ さまの体験談はこちら
キリンシティ株式会社
従業員数:約750名(アルバイトスタッフ含む) #飲食業

年末調整のペーパーレス化で業務工数を大幅削減。入社手続きや給与明細の電子化も推進

キリンシティ株式会社 さまの体験談はこちら
ポリゴンマジック株式会社
従業員数:200名規模 #デジタルエンタテインメントコンテンツの企画制作
舞台・映像・イベント制作事業

トライアルで使いやすさを実感して即決。年末調整やe-Govの申請工数を大幅削減できました。

ポリゴンマジック株式会社 さまの体験談はこちら
従業員数:284名/パート・アルバイト1,063名(2020年3月31日 現在) #飲食事業・ブライダル事業

ペーパーレス化で、本社も店舗も 書類処理がスピーディーに。

株式会社一家ダイニングプロジェクト さまの体験談はこちら
従業員数:4,334名 #住宅・不動産

年末調整書類配付とデータ入力の大幅な削減に成功!

ポラス株式会社 さまの体験談はこちら
株式会社スヴェンソンホールディングス
従業員数:813名(2021年4月現在 / グループ連結) #ヘアケア・コスメティック・スポーツ事業

問い合わせの手間も省略! 年末調整業務の時間が約半分に!

株式会社スヴェンソンホールディングス さまの体験談はこちら
従業員数:約140人(2017年12月末現在) #特別養護老人ホーム等の運営

役所への移動時間が削減。電子申請もわかりやすく、すぐに完了!

社会福祉法人 茨木厚生会 さまの体験談はこちら
従業員数:400名(2019年4月末現在) #小売り(アパレル)

電子申請義務化が導入のきっかけ。低コストで、大量の作業負担を軽減。

株式会社ANAP さまの体験談はこちら
従業員数:1,000人(2019年8月末 現在) #人材派遣

休日出勤や残業時間の課題を解決。 行政機関への手続きがボタンひとつで!

株式会社フォーラムジャパン さまの体験談はこちら

利用社数35,000※1 継続率99.3※2%

※1. 2023年10月末日時点 ※2. 2020年4月~10月までの全製品合計のご利用継続率(キャンペーン除外)

※上記シンボルマークはオフィスステーションシリーズのいずれかの製品をご利用いただいている企業のものです。